揺れるように

ソロ活動の記録とひとりごと

好きなもの

 

 

 

 

 

未だに好きなものが増えることがある。

三十路を手前に、自分よりも年下の人間が作ったものを好きになる。

今までは好きなものを作っている人が年上なのが当たり前だったから、なんか新鮮な感じがする。

新し物好きだから、新しいものに触れるのは楽しい。

と同時に、過去の名作を聴くのもやめられねえ。

これだから音楽は。

 

私は結構90年代の音楽が好きだ。

DA PUMPも好きだし、SHAZNAも好き。

globeも好き。Hysteric Blueも好きだし、他にもいろいろ、自分が小学生の頃に流行ったような歌が好きである。

なので、90年代に20代を過ごした今の40代の人間に対してめちゃくちゃ羨ましい気持ちを持っている。

羨ましい。

街を歩けばTKサウンド、飲み会ではIZAMはイケるかどうか、DA PUMPは4人だったし、Hysteric Blueもまだギターが捕まる前。

ポケビも流行ってたね。ポケビも好きです。

そういう時代に、1番若くてなんでもできて、二十代特有の万能感みたいなものを持って生きていられた人間のことが、めちゃくちゃに羨ましくて仕方がない。

こればかりはどうにもできないのだけど、時々無性に羨ましくなってしまう。

私もリアルタイムで見てみたかったな。

 

基本的に好きな音楽が同年代とかぶることが稀なので、私はあまり好きなものの話を周りの人にはしない。

90年代の音楽以外にもたくさん好きなものはあるけど、私の周りの人には刺さっていないことが多いので、じゃあ1人で楽しみましょうという感じだ。

もともと内向的だし、1人が一番楽だから、趣味の世界では誰かと連れ合っていなくていいことが気楽でいい。

誰かと連れ合わなくても趣味の世界を楽しめている時に、最高に自由で楽しくて生きているのが絶頂!みたいな気分になる。

 

高校大学なんかは周りに合わせすぎて病気にもなったので、1人がとにかく快適すぎて、周りに合わせないで好きなものを好きでいるっていうのはなんで楽しいことなんだろう、と自由を噛みしめている。

私の好きなものを貶す人なんてdieです。

人の好きなものを否定するなんていうセンスのないことやってる人には、私の好きなものの良さは、わからないだろうなあと思う。

むしろ、わかってくれなくてよかったとも思うことがある。

好きなものを思うままに好きでいるのが楽しくて、楽しくて、世界が自分のためにあるんじゃないかという気持ちになれるから、趣味の世界には何も余計なものを入れたくない。

人もノイズも付き合いも。

生きてるっていう気持ちが大波になって押し寄せたり引いたりする、嬉しかったことも悲しかったことも全部全部どうにでもなるって思える、そういう尊い時間に邪魔が入るのが本当に嫌で、私は周りの人には好きなものの話をしなくなった。

好きなものが大衆受けしていないことが多いのもあるけど、ほんとうに何も口を挟まれたくないので、とにかく内側で燃える炎をできるだけ周りに見えないように隠して生きている。

 

私は頑固だし、意志薄弱そうな見た目と雰囲気に反してめちゃくちゃ意思が強い。

気も強いし、転んでもただでは起き上がらないような強かなところがある。

だから趣味に対しても妥協をあまりしたくなくて、今このタイミングでこれ、これの次はあれ、と、自分が決めた順番で楽しめなくなると、一気に息苦しくなる。

趣味の世界では完全に自由でいたい。

そのためなら出来る限りの事はやるつもりだ。

 

 

最近好きなミュージシャンの女性は私よりお若い。

お若いのにめちゃくちゃかっこいい。

彼女の感覚に触れていると、ほんの3つくらいしか歳が変わらないのに「考え方が私たちの世代とこうも違うのか」ということを感じさせられる。

たぶん、私の世代がギリギリ古い価値観の最後の世代だと思う。

それより下には、見たことがない世界が広がっているんだろう。

 

好きなものを見つけ、楽しみ、しかも好きなものを嫌いになることがほぼないので積立式に増えていくというのを体験していると、これだからやめられねえんだよな、という気持ちになる。

好きなものは麻薬、好きなものを見つけるのは楽しい。

年々、好きになれるものや人の範囲が広くなっていっているので、これからどんなふうにどんな物や人を好きになれるのかが楽しみだ。

もっともっとたくさん見つかるといいなあ。

好きなものがあるのはいい。

三十路を手前に、なんかいろんな面でお気楽になってきているのを感じる。。

人も物も、まあ難しいこと言わずに一回触ってみましょうや、という感じ。

触れてダメならそれでいいけど、触れずに終わるのは勿体無い。

気になるものにとことん触れ続ける。

好きなものがあるだけで、自分の芯の部分を補強できてる気持ちになる。

…だからやめられねえんだよな。