揺れるように

ソロ活動の記録とひとりごと

タイジュウガ

 

 

 

 

 

先日、免許証の更新に行ってきた。

免許証と言っても私は普段全く車を運転しないし、車を運転できる能力も持ち合わせていないので、免許証と言う名の身分証だ。

その身分証の更新に行ってきた。

 

病気があるので、何年かに一回は診断書を提出しているのだが、それの確認をしたり、講習を受けたりした。

後は特に何もなかった。

過去の更新では「年に何回運転するか、これから運転するつもりはあるか」ということを別室に移動して尋問されるというプチイベントがあったので覚悟をしていたのだけど、今回の更新ではそれはなかった。

いつもあるものがないと「大丈夫ですか?」という気持ちになってしまうのが人間だ。

「このまま更新して大丈夫か?」「後から呼び出されないか?」という不安が今でもある。

年金事務所も市役所も、書類の手続きを間違えても謝罪もしないし、こちらが行かなければならないし、とにかく私はそういう手続きをする場所をあまり信頼していない節がある。

 

なんとか免許の更新を済ませた次の日、体重が40kgを切った。

おそらく昨日の免許更新が身体に響いたのだろう。

弱っているところを頑張ったもんなあ。

さすがにこれは、普段と少しでも違うことをやったら40kgを切ってしまうのは、如何なものか。

ということで月に一回の病院の診察でこの出来事を話すと「体重が少なすぎるよ」と言われた。

主治医の話によると、体重が少ないと精神的な不調も起こりやすくなるんだそうな。

今の精神的な不調を軽減するには、とりあえず太ることが一番手っ取り早いらしい。

 

今は特に節制しているとかでもない。

好きなものを好きなように、好きなだけ食べている。

その根本の、食欲があまりないのだ。

なかなか食べることに気力が必要で、うまいこと体重が増えない。

増えないけど、このまま不調でい続けるよりは少し太って不調が軽減されるほうがいいと思う。

ちょっと頑張るか。

 

まあ、人間なんて30歳を超えたら「違う」らしいし、40歳を超えたら一年ごとに1キロ体重が増えていくような生き物だ。

30超えたら違う、というのはトニセンが言っていたので、おそらくマジのやつだ。

私みたいに普段から運動もしない人間は余計に顕著だと想像している。

今、不調はあるけれどもそんなに大ごとに思っていないのは、人間は加齢とともに肉がつきやすくなりぷくぷくしてくる生き物だと分かっているからだ。

焦らなくてももうすぐ二十代は終わる。

きっと焦らなくても体重はいつの間にか増えているだろう。

うちの父親は私と同じで食が細くて、50kgを超えたことがないけど、いくらなんでもそれがそっくりそのまま遺伝することはないだろう。

ないだろうと信じたい。

 

理想としては散歩をしたり筋トレをして筋肉をつけたいのだけども、筋肉は元から体重がある程度ないとつかないからね、と主治医に言われた。

たしかに、痩せてから鬱になり、そのリハビリで最近はわりと散歩をするようになったけど、標準くらい体重があった三年前に比べたら筋肉がつきにくくなったように感じていた。

医学的根拠があるんかい。

 

太るといっても何をどうやったら太れるのか分からないというのが本音で、そもそも食欲がない人間が太るにはどうしたらいいのか見当もつかない。

食べられる時に食べるのが一番なのだろうか。

よくわからない。

私は、人生の中で太っていた時期もあるけど、それは薬の副作用によってそうなっていただけで、薬を減らしたら食べる量もかなり減ったし、太りやすい体質でもなくなった。

今は鬱で食欲そのものがあまりなくて、簡単に太ることができた過去の自分と同じようにはできない。

太りたくない時には太って、太りたいときには太れない。

人生思い通りにはいかないもんだなあ。

 

ということで、40kg以下という「やばいよやばいよゾーン」が見えてしまったので、本格的に健康のための増量を考えている。

もういっそエンシュアリキッドとか処方されたほうが手っ取り早い気がするけどなあ。

エンシュアリキッドといえば、うちの父親は幼少期にあまりにも食が細く、エンシュアリキッドのような栄養剤を摂取していたと祖母が言っていた。

親子揃って栄養剤のお世話になるなんて、不健康が遺伝したみたいでなんか嫌だ。

これは私のプライドの問題かもしれないけど。

 

痩せていることは正直気分がいい。

自分が極端に痩せて、細いデニムや服を纏うようになって、余計にそれを感じた。

どんなに体調が悪くなっても、痩せていることは気分がいい。

私は一時期太っていた時期もあって、その時に周りの人から心ない言葉もかけられてきたので、その心配がないだけでも痩せていることは快適だ。

細いデニムがちょうどいいことも、「それ以上痩せてはいけない」と言われることも、正直どこか快感で、これは人間として覚えてはいけない快感だと思う。

ギャンブル依存症覚せい剤が「脳が知ってはいけない快感」だとしたら、おそらく、極端に痩せていることもその快感に含まれると思う。

気分はよくても、体調が悪くなりやすかったり、実際にわけのわからない悪化をきたしていると、もう観念して太ったほうがいいよなあ、と思う。

それでも体重が増えていると罪悪感があったり、減れば減るほど嬉しいのは、きっと私が「覚えてはいけない快感」を覚えてしまったからなんだと思う。

心の中の何かが、短期間で極端に痩せたことで、ちょっとだけ歪んでしまったんだと思う。

 

でもやっぱり、見栄えがいくらよくたって、体調を崩しやすいのはよくないなあ。

健康的にちょっと太ってみる…とは頭では分かっているものの、ちゃんと太れるのかは謎だ。

とりあえず目標は、骨が当たらないくらいに太ることなのだけど、ほんとに太れるのか?

やってみるだけやってみよう。頑張るぞ。

人間は健康第一です。