揺れるように

ソロ活動の記録とひとりごと

正しかった

 

 

 

 

はてな匿名ダイアリーに、「精神疾患の人は恋人にカウンセリングとセックスを求めて安定しようとするけど、まず適切な医療を受けて病気を治すほうがいい」というような記事があった。

リンクの貼り方が分からないので読みたい方は検索していただいてなんとかたどり着いていただくしかないのですが、私はこれに全く同意して生きている。

 

私の知人にも、精神疾患がある子がいたけど、彼女は治療を放棄した。

病名がついて薬が出るところまでいったけど、「私みたいな性格だから治療なんかするわけない」とのことだった。

これが癌だったらどうだろうか。

「私みたいな性格だから治療なんかするわけない」で片付けられるだろうか。

結局彼女は恋人に癒しを求めた。

彼女は尽くすタイプの人を恋人にし、別れたら次、別れたら次、と、恋人が途切れたのを見たことがない。

私にも恋人を作ったりすることを勧めてきたりもしたけど、私はまず病気の治療に専念したかったので、誘われた飲み会などは断った。

彼女曰く「男を知ればいい」らしい。

いや、精神疾患ってそんな甘いもんじゃない。

セックスと恋愛で精神的な問題が安定するのは単に一時しのぎで、長期的に見て病気が安定したとは言わないのではないだろうか。

結局、アダルトチルドレンなど複数の病気の診断がおりていた彼女はなんだかんだあり今は一児の母だけど、旦那さんのことは好きでもなんでもない、むしろ大嫌いなタイプらしい。

LINEのタイムラインに投稿される旦那さんの愚痴、年上の旦那さんをジジィと呼ぶ彼女を見て、セックスと恋愛で精神的な問題を解決することがどれだけ危険なのかを思い知った気がする。

 

10代、20代と、一番楽しく綺麗でいられる時期を、私は病気の治療に費やした。

彼女とは真逆の生き方をした。

精神科にかかり、毎日薬を飲み、簡単なカウンセリングを受け、恋愛らしい恋愛はしなかった。

どちらが幸せなのかと言われたら、決めることはできない。

彼女には彼女の幸せがあり、私には私の幸せがある。

彼女の生き方、考え方が私には合わなかったというだけだ。

彼女のように、恋愛で全てが解決するなら精神科はいらない。

私は、恋愛で全てが解決しないから、精神科が必要だったのだと思う。

私は私の生き方でここまできたけれど、これが一番自分に合っていたと思う。

彼女は彼女の正解を、私は私の正解を生きただけだ。

私は正しかった。私の正解に沿って生きることができたからだ。

「まず恋愛より治療」をモットーに生きてきたけど、それは私にとっては限りなく100%に近い正解だった。

彼女の正解を断り続けてよかったと思う。

 

ここまで生きてきて、「恋愛したほうがよかったのではないか」と思うことは多々あった。

あったけど、やっぱり、私は先に治療をしたかった。

私は、自分1人の生活もままならないままで誰かのことまで気にかけることはできなかったし、相手が自分のことまでやってくれたとしても「申し訳ない」と感じるタイプだ。

彼女は、やってもらえたらやってもらえただけラッキーというようなタイプだから、私とは真逆だ。

性格が真逆の彼女と、ついに人生そのものが真逆になって、同じ土地で生まれ育ったのにこんなにも違う人間になるなんて面白いなと思う。

 

ここまでの人生に後悔はない。

とにかく病気の治療に専念してきたことで、今になってようやく病気は落ち着いて、これから先のことはいくらでも考えられるような気持ちになっている。

他人から見たら、一体どうして恋人の1人も作らないのかという不思議はあるだろうけど、私は私で大変だった。

事情を詳しく話さないから余計に「恋人を作らない変な人」と思われる。

私には私の事情がある。

それだけだ。

 

10代の頃はリストカットがやめられなくて、20代は自殺未遂があって、とにかく自分を傷つけてばかりいた。

これ以上自分を傷つけられない限度みたいなものを軽く超えていた気がする。

今でもなんとなく腕をつねったり、爪で鎖骨のあたりを突き刺したりしてしまうし、完全に自傷行為がやめられたわけではない。

でも、過去の自分と比べたらとんでもなくマシで、年々病気は良くなっている。

 

これからは穏やかに、自分を大切にして生きていけたらそれでいい。

自分を大切にできれば強くなれる。

誰かに大切にされなくても、自分を大切にできれば、相手から離れる判断をすることもできる。

今までもさすがにひどい人からは離れてきたけど、これからもそうやって生きていかないと、どうも身が持たなくなってしまうみたいだ。

彼女のように、人に救いを求めるタイプの人が私に近づいてくることが多くて、その度に私は対応しきれなくなって関係を絶っているのだけど、そうではなくて、うまくなんとなく距離をとったり、付かず離れずの距離で見守ったりできるようになりたいなと思う。

まあ、あまりにもひどい人からは離れるけど。

少しくらい歪なのは私もだし、寛大な心も必要だと思う。

 

ここまで、私は大丈夫なのだろうかと不安に思いながら生きてきたけど、私は正しかった。

私の正解の道をひたすら歩き続けてここにたどり着いた。

自分のことが落ち着いて、人に会ったり旅行ができるようになったら、少し外側の世界を見てみたいと思う。

人付き合いが苦痛な部分もあるけど、苦痛にならない時間や程度で人と付き合えばいい。

私に出来る範囲でやっていけばいいと思えるようになった。

 

精神科には15年近く通っている。

これからも通い続ける。

きっと今よりよくなった私が、5年後10年後には待っている。

私は正しかった。私の正解を選ぶことができて、私の正解を手にすることができたからだ。