揺れるように

ソロ活動の記録とひとりごと

過去と愛着と

 

 

 

 

なんとなく、これまで聴いてきた音楽が次々肌に合わなくなってきているような気がしている。

そんなに時間が経ったわけではないけど「とても昔のことを思い出して胸がザワザワする」ような気持ちになる。

多分、私が思っているよりも昔のことは「昔のこと」として、今の私とは切り離されているのだと思う。

だから今まで集めた好きな歌を聴いてもなんか違うな、となる。

これからまた好きなものができるのはわかっている。

私はそうやってその時々で好きなものを見つけることが上手だ。

また新しいものが見つかるし、今も既に見つかっているのに、過去を共に過ごしたものたちに対して「ごめんね」という気持ちがある。

ここまでしか一緒に過ごせない申し訳なさを勝手に感じたりしている。

 

私が自覚しているよりも、過去に出会った人や歌、物たちが、「過去」として処理されている。

だから、どんなに愛着があった場所でも人でも、今触れてみるとなんか違う。

「もうこの場所で出会った人たちには触れないほうがいい」と思うこともある。

私は自覚しているよりも先に進んでいる。

 

長いこと怖いものに囚われてきたと思う。

それがなんなのかは、はっきりとはわからない。

時々躓いて「ああ、これか」と気がつくことはあるけれど、きちんと把握はできない。

恋でも性でもない、なんなのかよくわからない情や愛着があった人もいるけれど、今改めて接してみるとおかしな部分が浮き彫りになったりして、いい思い出だけを持って先に進もうか、という気持ちになる。

 

自分が思っているよりも時間が経っていて、それに伴って手放すものもあるのだと思う。

悲しいような寂しいような気持ちもあるけど、先に進んでしまうことにした。

過去のまわりをぐるぐる回るような生き方はできない。

たまにふと思い出すくらいでいい。

今までみたいに連絡先を全て消したり変えたりしなくても、何年もほったらかしにしていてもいい。

そのへんは本当に考え方が変わったと思う。

今まではなにかあったらすぐに姿を消していたし、ブロックや削除や着拒を多用してきたし。

 

みんな各々生活があって、私にも生活があって、だんだんとつながりが薄れて、会わなくなってもきっとみんな元気で、私も元気。

それ以上に幸福なことがあるだろうか。

今手の中にある思い出を大切にしよう。

 

過去に愛着があった。

過去の自分や好きなもの、場所、人、いろんな過去に愛着があった。

今でも全部大切に思っている。

けど、もう縛られて先に進めないのはおしまいにしようと思う。

 

私も変わったし、相手も変わるし、物も場所も変わる。

それは当たり前のことで、いくら愛着があっても私の思う通りにはならない。

コントロールはしたくないし、できない。

 

よく、二十歳を超えたら変わらない、という人がいるけど、私は二十歳を超えてから禁煙も禁酒もした。

好きなものも増えたし、考え方もだいぶ柔らかくなった。

意図せず「変わってしまった」部分もある。

もう昔のやり方は合わないし、昔から好きな人や場所に固執してもなにも見えてこない。

当たり前だ。

相手は過去の人で、私が望む未来の答えは持っていない。

 

 

それでもやっぱり、欠けたところだらけの私を受け入れてくれた人たちに愛はある。

だからそれを過度に持ち続けずに、「まあ、元気なんだろうな」と楽観的になって、私は私の生活に集中しよう。

傷つけたり傷ついたり、うまく向き合えなかったりしたこともあるけど、それが全てで、それ以上のことも以下のこともない。

それはそのままにして、先に進む準備をしようと思う。

 

と言ってもまだ全然動けるわけじゃないし、普通にどうにもならないことが多々あるけど。

それはそれで、今できることをひとつひとつ消化して、好きなものを楽しんで、できる限りやっていたらなんか見えてくるんじゃないかと思う。

というかもう、そうするしかない。

もう過去にこだわっても何も生まれない。

愛着や執着はあるけど、そこに亡骸しかないなら縋り付くのも無意味だ。

私も前を見ようと思う。

 

過去から離れても、ずっと好きならそれでいい。嫌いならそれでいい。

先に進みたい。

大学を中退してからずっと地続きになっていた道がひとつ終わったような気持ちでいる。

ここから先どうなるかは全く分からないけど、やるだけやってみようと思う。

自分が思っているよりも愛着や執着があった自分を手放して、どこにたどり着くのかは分からない。

過去の自分を手放すために、やれるだけのことを、残りの2019年でやりきろうと思う。

来年は待ち焦がれた30歳。

悔いのないように生きよう。

 

いろんな負のしがらみや執着をなんとか20代で終わらせるぞ…。

前を向こう、きっと私が愛するみんなも前を向いているよ。